鍵の種類の1つであるウェーブキーと呼ばれる鍵は、その名の通りウェーブ(波)錠に削られた鍵の事を言います。鍵の表面の内側(中側)が削られている場合は「内溝」、鍵の外側が削られている鍵を「外溝」と分けます。メーカーによって内溝(トヨタなど)・外溝(ホンダ)タイプで分かれています。
ウェーブキーの防犯性
車の鍵も従来のギザギザの鍵より、ウェーブキータイプの鍵が多くなりました。ウェーブキーの場合は、ギザギザの鍵よりも複雑な形をしているのでピッキングもしづらく、滑らかな波状に削るには専用のマシーンも必要になるので合い鍵も簡単に作られることがありません。こうしたことから高級車で取り入れられ始めましたが、現在では軽自動車でも採用されています
ウェーブキーは失くすと大変
どんな鍵であっても失くすとまあ大変なことは大変ですが、ウェーブキーの場合はギザギザの鍵よりも上記の様に複製しにくく開けにくい特性があります。そのため、もし鍵を失くしてしまった時に開けようと鍵屋さんを呼んでも、「ウェーブキーはうちじゃ対応していません」と断られることがあるのです。また、合い鍵を作りにホームセンターや町中の合い鍵屋さんに持ち込んでも、専用のマシーンを持っていない合い鍵屋さんはウェーブキーを作ることができません。その為、鍵を失くした時に鍵穴から鍵を作る事も難しいです。もし合い鍵が作れる・開けられるとなっても、ギザギザの鍵よりは価格が2倍ぐらいする事もあります。
もし失くしてしまった時は、ディーラー・メーカーに相談するか、兼業している合い鍵屋さんよりも鍵を専門にしている鍵屋さんに相談してみましょう。
車以外のウェーブキー
ウェーブキーと言えば車の鍵、といったイメージがある程多く採用されていますが、ウェーブキータイプの家の鍵もございます。
家の鍵の防犯鍵と言えばディンプルキー(穴ぼこ・くぼみがある鍵)ですが、ウェーブキーもピッキングに強い構造なので一部商品がございます。TOSTEM WX・ベルウェーブキーなどが有名です。ただし、複製のむずかしさ・鍵穴壊し耐性でみるとディンプルキーが上回る為、家の鍵はディンプルキーをお選びいただく方が良いでしょう。
おわりに
ウェーブキーとはどういう物か参考になりましたでしょうか。ウェーブキーはピッキングに強い鍵という事は述べましたが、どんな鍵も絶対に開けられない事はありません。鍵屋さんでもウェーブキーを開けられる・作れるところはあります。そのためウェーブキーの防犯性を過信することはせず、車の防犯機能(盗難センサー等)・防犯対策(タイヤ止めなど)も徹底していってください。